健診は健康づくりのパートナー
基準値: 総コレステロール 300mg/dl以上
  HDLコレステロール 34mg/dl以下
  LDLコレステロール 160mg/dl以上
  中性脂肪 200mg/dl以上
■余分な脂肪が血管にたまり、致命的な病気の原因に
血中の脂質にはコレステロール(LDLやHDL)、中性脂肪(TG)などがあります。あなたの健診結果は血液中の脂質が多く、このままでは動脈硬化の急速な進行が心配されます。動脈硬化が進行すると、狭くなった血管は詰まったり、もろくなって破けやすくなり、脳卒中や心臓病などの突然の発作を起こす致命的な病気の原因となります。すぐに医師の診断を受けて、重篤な病気を予防しなければなりません。ご自身のためだけでなくご家族のためにも、必ず医療機関を受診してください。
多くの場合、脂質が多すぎても自覚症状はありません。しかし、放置すれば確実に動脈硬化が進行し、それだけ死に近づきます。
血液中の脂質を示す検査数値
●総コレステロール
血液中に含まれるコレステロールの総量です。数値が高すぎると余分なコレステロールで動脈硬化が進行してしまいます。HDLコレステロールとLDLコレステロールの合計を示します。
●HDLコレステロール
血管に付着した余分なコレステロールを回収し、肝臓に運ぶ役割があります。少ないと血管内の余分なコレステロールを回収しきれなくなってしまいます。多いほうが動脈硬化が進行しにくくなるため、一般に「善玉コレステロール」と呼ばれます。
●LDLコレステロール
全身の細胞にコレステロールを運びます。増えすぎると血管の壁から余分なコレステロールが入り込んでコブ(プラーク)を作り、血管の内側を狭め血液が流れにくくしてしまいます。このため、一般に「悪玉コレステロール」と呼ばれます。
●中性脂肪(トリグリセリド)
体を動かすエネルギーは通常は糖分(炭水化物)が使われますが、余分なエネルギーは中性脂肪に形を変えて蓄えられます。中性脂肪はHDLコレステロールを減らし、LDLコレステロールを増やす働きがあります。また、LDLコレステロール同様、プラークの原因となります。このため、多いと動脈硬化が進行しやすくなってしまいます。
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■脂質異常症の診断基準
■脂質値を正常にするポイント
  • 肉中心の食事から魚中心のメニューに
  • 植物油をバランスよくとる
  • 食べすぎないで腹八分目に
  • 食物繊維をたっぷりとる
  • アルコールは控えめに
  • 砂糖や果物をとりすぎない
  • 適度な運動を行い、肥満解消に努める
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