健診は健康づくりのパートナー
■失明したり、腎透析、壊疽になる前に!
基準値: 空腹時血糖値 126mg/dl以上
  HbA1c 6.6%以上
糖尿病は、血糖値のコントロールができれば普通の生活が送れますが、放置すれば、血管や神経がしだいに傷み、全身にさまざまな合併症を引き起こし、最悪の場合、命にかかわります。
具体的には、三大合併症と呼ばれる「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「糖尿病性神経障害」を発症する確率が高くなります。特に、糖尿病性腎症により腎透析が始まると、QOL(生活の質)が著しく低下するとともに、医療費も非常に高額になることもあります。
早期に血糖値をコントロールすることで、合併症の現れる時期を遅らせたり、血糖の状態を改善したりすることは可能です。合併症のリスクを知り、早くから先を見据えて行動しましょう。空腹時血糖値が126r/dl以上、またはHbA1cが6.6以上の「糖尿病型」の方(D2)は特に注意が必要です。専門的な治療や療養指導を受けるために、早急に専門医を受診してください。
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透析治療になると、年間およそ500万円の治療費がかかる!
人工透析の患者は毎年約1万人増加し、平成11年では約20万人、21年では約29万人となっています。透析を受けると1人当たりの年間平均総医療費はおよそ500万円となるなど、高額な費用がかかります。
血糖値とは、文字どおり血液に含まれる糖の量のことです。この場合の糖とは、体内で作られるブドウ糖を意味します。
ブドウ糖は食べ物として取り入れたご飯やパンなどの炭水化物や砂糖、果物に含まれる果糖などが消化・吸収されて作られます。
血液中のブドウ糖は通常、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって一定に保たれるように調節されています。しかし、インスリンの分泌量が減ったり、摂取する糖分が過剰な場合などは、血糖値が高くなります。この状態が長く続くと血管障害、神経障害、腎臓障害などを併発しやすく、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの誘因になり、健全な生活機能が失われ、ときには生命をも脅かします。
血糖値を正常に保つ生活は、糖尿病だけでなく、肥満や高血圧、心臓病などの生活習慣病の予防などにもつながります。
糖尿病は合併症を引き起こす可能性が高い!
糖尿病は、図のような合併症を引き起こす可能性が高くなります!
■血糖値を正常に維持するポイント
  • 野菜やきのこ類、海藻類を十分とる
  • ご飯やパンなどの主食を控える
  • 甘いものはできる限り避ける
  • 果物を控えめにする
  • アルコールを控える
  • 肥満を解消する
  • 過労を避け、十分な睡眠をとる
  • 運動をしてブドウ糖を消費する
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