健診は健康づくりのパートナー
基準値: 収縮期(最高)血圧 150mmHg以上
  拡張期(最低)血圧 100mmHg以上
■恐ろしい合併症を招き、急死の原因に!
高血圧は、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させる可能性があります。特に、動脈硬化を促進させ、脳卒中、心筋梗塞など、命にかかわる病気の発症に深く関係しています。健診で高血圧を指摘されたら、ほうっておかずにすぐに生活改善を始めましょう。
高血圧は自覚症状がほとんどなく、静かに進行していきます。血管に常に圧力がかかっているため、血管の壁が厚くなり、弾力性は失われます。その結果、血管の内壁にコレステロールがへばりつき、動脈硬化が進んでいくのです。動脈硬化があると血圧が上がりやすく、血圧が上がると動脈硬化が進行しやすいというように、悪循環に陥る危険性も大きくなります。
また、高血圧は恐ろしい合併症を招きます。合併症の症状が出てからでは、治療してもなんらかの障害が残る場合が多いとされます。ですから、致命症になる前に、日頃から血圧の管理を徹底することが大切なのです。
ですから、たとえ自覚症状がなくても、収縮期血圧が150、拡張期血圧が100を超えるD2の方は、すぐに治療を開始する必要があります。大動脈瘤など急死の原因が隠れているかもしませんので、手遅れになる前に医師の診断を受けましょう。
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<合併症の種類>
心血管障害: 心肥大、心不全、狭心症、心筋梗塞など
脳血管障害: 脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血など
腎機能障害: 腎硬化症、腎不全など
血管障害: 大動脈瘤(大動脈の一部が膨らんでこぶができ、破れると大出血に。休止の原因)
 
■血圧を正常に維持するポイント
  • 食事は塩分を控えめに
  • ミネラル、食物繊維をたっぷりとる
  • 野菜、きのこ類、海藻類、大豆製品をとるよう心がける
  • 肥満を解消する
  • ストレスをためない
  • アルコールを飲みすぎない
  • たばこを控え、できだけ禁煙に努める
血圧管理
  血圧が高いと言われた人は、家庭用血圧計を備えておき毎日計測するようにすると、自分の健康状態を把握するために役立ちます。血圧は測るときの状況で1日の中でも上がったり下がったりするため、毎日時間と条件を決めて計測するとよいでしょう。
特に早朝に血圧が高くなる早朝高血圧を調べるために、就寝前と起床後の毎日2回、測定するのがお勧めです。
  <計測例>
1日2回 「朝起きてすぐ」と「就寝前」
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