健診は健康づくりのパートナー
基準値: 収縮期(最高)血圧 140〜149mmHg
  拡張期(最低)血圧 90〜99mmHg
■自覚症状がなくても、合併症の危険性が!
血圧は常に変動しています。寒いとき、ストレスがかかったとき、力を入れたときなどは高くなるのが普通です。しかし、平静時に血圧が高い場合は高血圧と判定されます。
高血圧は、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させる可能性があります。特に、動脈硬化を促進させ、脳卒中、心筋梗塞など、命にかかわる病気の発症に深く関係しています。健診で高血圧を指摘されたら、ほうっておかずにすぐに生活改善を始めましょう。
また、動脈硬化があると血圧が上がりやすく、血圧が上がると動脈硬化が進行しやすいというように、悪循環に陥る危険性も大きくなります。
いつもより血圧が上がったり、下がったりしたときには、睡眠不足、ストレスなどで体に負担がかかっていたり、何かの病気のサインの可能性もあります。測定の結果、血圧が正常範囲内であっても、いつもの数値とかなり違う場合には、医師にそのことを話し、適切なアドバイスを受けてください。
また、高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、恐ろしい合併症を招きます。合併症の症状が出てからでは、治療してもなんらかの障害が残る場合が多いとされます。致命症になる前に、日頃から血圧の管理を徹底することが大切なのです。
たとえ自覚症状がなくても、収縮期血圧が140〜149、拡張期血圧が90〜99のD1の方は、早期に生活習慣を改善する必要があります。健診結果を確認し、再検査受けるようにしてください。
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■血圧を正常に維持するポイント
  • 食事は塩分を控えめに
  • ミネラル、食物繊維をたっぷりとる
  • 野菜、きのこ類、海藻類、大豆製品をとるよう心がける
  • 肥満を解消する
  • ストレスをためない
  • アルコールを飲みすぎない
  • たばこを控え、できだけ禁煙に努める
血圧管理
  血圧が高いと言われた人は、家庭用血圧計を備えておき毎日計測するようにすると、自分の健康状態を把握するために役立ちます。血圧は測るときの状況で1日の中でも上がったり下がったりするため、毎日時間と条件を決めて計測するとよいでしょう。
特に早朝に血圧が高くなる早朝高血圧を調べるために、就寝前と起床後の毎日2回、測定するのがお勧めです。
  <計測例>
1日2回 「朝起きてすぐ」と「就寝前」
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