健診は健康づくりのパートナー
■「BMI 30以上」は危険です!
肥満かどうかは、身長と体重からBMI(体格指数)を求めて判定されます。
BMIは、さまざまな疫学的データから、BMIが22前後のときに最も病気になりにくいことがわかっています。
さらに肥満度が高くなればなるほど糖尿病や高血圧、心臓病、痛風などの生活習慣病にかかりやすくなることも報告されています。
特に、内臓脂肪の細胞からは、インスリンの働きを悪くする物質や、血液の塊をつくりやすくする物質、血管を収縮させる物質などが分泌されており、内臓脂肪面積が増えるほど、これらの危険物質が血管や臓器に与えるダメージも大きくなります。
BMI25以上の方は肥満と判定され、要注意です。さらにBMI30以上の方(D2)は厳重注意で、医師や保健師等専門家の指導による生活習慣の早急な改善と治療が必要になります。
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■いますぐ生活習慣の改善、治療を!
1.食べる量を1割減らそう!
食べる量を急に減らすと逆効果、リバウンドの原因になります。まず、食事の全体量を1割減らすことから始めましょう。ゆっくりとかんで食べると、脳に満腹サインが的確に伝わり、自然に食事量が抑えられます。1日1割減で摂取エネルギーの約150〜200kcalのマイナス。2ヵ月続ければ1〜2kgの減量になります。
<ワンポイント!> 特に丼物に注意!
カツ丼、親子丼などの丼物系は、思っている以上にエネルギーが多く、エネルギーを燃やすためのビタミン・ミネラルも不足しがち。できるだけ、主食・主菜・副菜が揃った定食類を選びましょう。
2.1日30分多く歩こう!
体脂肪を効率よく燃焼させるには有酸素運動が効果的。手軽にできるのは歩くこと。ウォーキングがおすすめです。目標は1日1万歩。それだけ歩くと300kcal以上のエネルギー消費になりますが、まずは1日30分ずつ歩くことから始めてみては。1駅多く歩く、エレベーターでなく階段を使うなど、日常生活のなかで工夫してみましょう。
<ワンポイント!> 1日30分多く歩くと1年で約5kgの減量に!
歩行は30歩で平均1kcalのエネルギーを消費する運動です。1日3,000歩で100 kcalの消費となり、1年では36,500 kcal。Kg減らすには7,000〜7,500 kcal必要なので、約5kg減量できる計算になります。
3.のんびり&ゆったりタイムも大事!
忙しいからといって睡眠時間まで削って頑張るのは、肥満改善の観点からもNG。心身のストレスは血糖値や血圧を押し上げる原因になり、同じ生活の繰り返しは代謝を悪くするもとでもあります。 趣味でもスポーツでも、自分が熱中できる時間をもつことが大事。1日10分でも息抜きの時間をもつだけでもOKです。散歩したり、お茶を飲んでボーっとする時間があるだけでもいいのです。気持ちに余裕が生まれ、ストレスコントロールも上手になります。
<ワンポイント!> せめてゆっくりおふろに入ろう!
入浴は簡単で無理なくできるストレス解消法。ぬるめのお湯にゆったりとつかるだけで代謝が高まり、気分が落ち着きます。ハーブなどのアロマオイルを使うのもおすすめです。
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